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sunset~君の光になりたい
第11章 切ない黄金色
 千波は、ポートライナー神戸空港線に乗り、"京コンピュータ前"で下車した。
 快晴の今日、電車の中が少し暑く感じる。
 約束の時間まであと15分。
 大きなトートをベンチに置いて、中身を確認した。
 サンドイッチに、唐揚げ、お握り、冷やした野菜スティック。
 この間はクッキーをバリバリにしてしまったのでリベンジにカップケーキも作ってきた。

(張り切って作り過ぎたのかな?)

 バッグの中の大きな包みを見て思う。
 男性にお弁当を作るのは初めてで、どの程度の量にしたらよいのかさっぱりわからなかったのだ。

(ヒロさんは背が高くて身体も大きいから、沢山食べてくれる気がするけど……
 好きな物とか、聞いておけば良かった)

 今日は千波が仕事が休みで、thunderメンバーも移動日で明日までオフ。ヒロと待ち合わせて『神戸どうぶつ王国』へ一緒に行くのだ。
 
 人と喋るのがうまくなくて、特に男の人が苦手だったのに、二人で出かける事になるなんて自分でびっくり……
 最初会った時には、あんなに怖いと思ったのに。
 二度目に会った時は緊張はしたけれど、怖くはなかった。
 私がまたドジをして転んで迷惑をかけたのに、ヒロさんは怒らなかった。
「またあんたか!」て、口は悪かったけれど、私を見る目はすごく優しく見えた。
 ライブでのヒロさんはキラキラしていて、尖っていて……
 綺麗、と思ってしまった。
 男の人なのに綺麗なんて言ったら、怒るかな……


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