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sunset~君の光になりたい
第12章 KISS
「アルパカって、みんな顔がちがうんやな――ほら、あそこの、俳優の誰かに似てないか?」
「あっ!オダギリジョー!」
「そうそう!」
バードショーを楽しんでからカピバラと触れ合い、園内に離し飼いにされているアルパカを見てはしゃいでいた。
隣で無邪気に笑う千波を見ていたら、ふと、駅での出来事がよみがえる。
(やに下がったチャラい若造。もう三発くらい、ぶん殴ってやればよかった。
でもそんな事したら、彼女は怖がる。
千波が怖い思いをしたり、泣くのは嫌だ――)