この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
sunset~君の光になりたい
第12章 KISS


「千波……ごめん……ごめんな」

 物凄く情けない声が、ヒロの口から出ていた。

「ヒロさん……謝らないで……私が悪いの。ヒロさんは悪くない。ごめんなさい……」

 千波が悲しさを含んだ、しかし甘い声で言う。

「千波……」

 ヒロは言葉が見つからない自分が、とてつもない馬鹿に思えた。
 彼女を抱き締めるしか出来なくて、胸に引き寄せて肩先に顔を埋める。千波が小さく呟く声が耳を擽った。

「私の事……嫌わないで下さい……」

 うっすら赤い目で見つめられ、ヒロの目にも涙が浮かんだ。

「阿呆……!嫌う訳ないやないか!」

 ――もう、泣かせたくない。
 いや、泣くなら、俺の前でだけで――

 ヒロは、千波を抱き締めながら強く思った。






/113ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ