この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第9章 その時が来るまで
「ユキ、どうしてここに来たの?」
「………」
「こ、講義は? 4限あるでしょ?」
焦って喋りまくる春ちゃんは、本当に可愛い。
俺が何をしたいか分かってるのか、顔を横に向けて視線を逸らしてる。
無駄だよ、それって完全に逆効果。
「竹中さんから、此処にいるって情報をもらったんだ」
「……えっ!?」
「逢いにきたの、春ちゃんに」
離れないように左手でがっちり抱えて、右手で春ちゃんの頬を包んだ。
すげ、顔真っ赤。
ちょっと涙目なその表情、かなり刺激される。
「ね、キスしていい?」
「……へっ!?」
「します」
「………っ」
背中を持ち上げて、瞬きをする春ちゃんに唇を重ねた。
興奮する欲望が湧きあがってきて、すぐに舌を入れると
「……ん……んん……っ」
俺のパーカーを両手でギュッと握って、春ちゃんの吐息が漏れた。