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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第19章 今夜だけ、許して…

「春菜、返事して」

「……は、い」

「もう一回言うけど、こっち向けよ」

「………っ」



……遼くんの腕の力が緩んで、うなじに軽くキスされる。

ただ単に、体を半分回すだけなのに

ロボットのような固い動きで、こんなにも時間がかかってしまう。



……だって、本当に信じられない。

私の部屋のベッドに

私のすぐ隣りに

遼くんがいてくれるなんて……



「~~~やっぱり、ダ、ダメ…っ」

「………!」


振り向いたはいいけど、遼くんの顔を見れなくて

私はそのまま遼くんの胸に顔を埋めた。


って、遼くんも裸……!///


ドキドキが、大変なことになってる。

……こんなに近いから、きっと遼くんにも伝わってしまう。


「……春菜」


再びきゅっと抱き締められて、遼くんの低い声が降ってきた。

ドキンと、大きく心臓が跳ねて

息を止めると……


「で、どうだった?」

「……えっ?」

「俺の体、満足できた?」


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