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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第21章 来世の、来世で
「あれでしょ。
久しぶりに大学の話を聞いたから、恋しくなっちゃったんだろ」
「……へっ!?」
「ホームシック的な感じ?」
……あ、そ、そっちか……!
少しだけホッとしたけど、心臓がまだバクバク鳴り続けている。
そんな私をさらにじっと見つめてから、ユキは白い歯を見せた。
「毎日会社にいると、昼寝できないから辛いね」
「…… ! お、お昼寝?」
「講義の時、春ちゃん立ったまま寝てたもん。
教授が一生懸命黒板に書いてる隣りで、堂々と」
「~~寝てないわよ!///」
「うん、必死に隠そうとしてたけど、みんな普通に気付いてたよ。
教授も学生も」
「~~う、嘘だ…」
「ホント。バレバレ」
~~~そ、そんなぁ……!
真面目に助手の仕事を全うしたなって、自画自賛してたのに!
立ったまま寝てるとか、バカ丸出しじゃない!
でも確かに、会社でもたまに遼くんや先輩に頭を叩かれてるし……
ハッ!
それで意識を戻すってことはつまり……