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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第21章 来世の、来世で
……その時
「……ぷっ」
両手で頭を抱えて項垂れる、私の斜め上で
突然ユキが吹き出した。
「あはは、春ちゃんってホントなんなの?
ムキになりすぎ。
も~マジでウケるんだけど」
「……ちょ、ちょっと…」
「何度も言うけど、7つも年上なんて思えない。
27歳って嘘でしょ」
「~~~!」
「顔、そんな青ざめなくてもいいのに……くくくっ」
「~~ユキ! 笑い過ぎだよ!///」
足を砂浜に放り出して、お腹を抱えて爆笑するユキ。
も~~青くなった顔が瞬く間に火照ってきちゃったじゃない。
何も言い返すことができずに、口をパクパクさせてしまう。
「……あー、腹イタイ」
やっと落ち着いたユキが、髪を片手でかき分ける。
しょうもないことで、ずいぶん長い事笑っていましたこと。
ユキから視線を逸らしたまま、イジケて頬を膨らますと……
「なんか、俺……これでいいや」
「………!」
……え……?