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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第4章 秘密の始まり…?
「あれ、春菜ちゃんお昼行く?」
教授が電話を始めた隙に、そっと研究室から出ようとしたけど
先程の姉さんに呼び止められてしまった。
「って、財布持ってなくない?」
「あ、え、え~~っと……」
握り締めていた携帯を、慌ててカーディガンのポケットに入れる。
「すみません、ちょっと会社で必要な調べ物があって……
図書室に行ってこようかと……」
「あ、そうなんだ。
じゃあ他の子達と学食行っちゃうね~」
「はい、私は適当に済ませるので。
5限までには戻ります!」
「了解~」
正直に行き先を告げてしまったけど……まぁ、大丈夫だよね。
他にも数人いる先生達に、軽く会釈をしながら
私は早足で研究室を後にした。