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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第22章 いい女、いい男、もっといい男
同じ方向を見て、目を合わせていないからまだマシだけど
一生面倒みてやる
1人にはさせない
傍にいてやる
お前を守ってやる
……って、この短時間にどんだけ爆弾落とすんだこいつは。
つーか男の俺に胸キュンさせてどうする。
「……宮本。
お前のせいで周りがザワついてんだけど」
「………」
「つーか俺、色んな意味で鳥肌立ってるんだけど……」
宮本と綾瀬が付き合ってから、まだ1年とはいえ
2人がいずれ結婚するだろうという予感は俺にもあった。
だけど……その後に続けて言った言葉……
“ 加賀谷のことも、俺が一生養ってやるから ”
……自覚のねぇ涙に我を失って、頭イカレたか?
「俺の同期なら知ってると思うけど。
失恋はしたけど失業はしてないぜ?」
「………」
「俺の同期なら分かってると思うけど、1人分くらいちゃんと稼いで…」
「だから1人はしねぇって言ってんだろーが」
「………!」
「1人じゃない。
てめぇは孤独じゃねぇんだ」