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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第22章 いい女、いい男、もっといい男
「沙月にキレられない可能な範囲で、俺も一緒に遊んでやる」
「………」
「てめぇがスキップしたくなるくらいに
仕事だけじゃない、人生の楽しみ方を教えてやるよ」
「……はは」
「ほら、早く行こうぜ」
……惚れてもおかしくない、今までで1番いい笑顔
緩やかな坂道を歩き始めた宮本の背中を見て
俺も、自分の右足で一歩を踏み出した。
─── 未来へ進もう
足跡を残して、自らが進むべき道へ
遠い空の彼方にいる、彼女も
きっと笑顔でいてくれることを祈って
春菜と雪斗が与えてくれた、光と共に
この一歩が、新たな未来へ繋がると信じて……