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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第5章 誘ったのは、私です
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「……春ちゃん、顔真っ赤」
「………!!」
「思い出しちゃった?」
本棚の前でクスクスと笑う彼を見上げて、離れてって心の中で叫んでみたけど
……推定、身長170センチ後半
157センチの私からすれば、見上げるほど背が高くて
細いとはいえ、力尽くでこの体を跳ね飛ばすことは出来そうもない。
「……あのね……」
「うん」
「……おとといは……」
器用な手付きで服を全部脱がされて、右足を持ち上げられて
……辛うじてそこまでは覚えているけど、その先の記憶は無い。
ただ
激しいキスと、絡まる舌が気持ちよすぎて
初めて味わう、体の奥で感じる刺激に耐えられなくて
……気付いたら、朝になっていた。