この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第6章 先輩と後輩

「…………」


………一瞬


世界の時間が、止まって


目に映るものは何も動かず、彩色を無くし


耳に届いていた喧騒は、瞬く間に無音となった。



………でも


それは、この場にいる私だけが感じたことであって




「全く問題ありませんよ、1日くらい」



遼くんの低い声と共に、再び視界が開けてきた。



「部長、その言葉そっくりお返しします。
かなり飲まれてますけど、大丈夫ですか?」

「ははは、うちは熟年夫婦だからな。
残念ながら、カミさんは俺にはもう興味無いよ」

「仲良しって知ってますから。
うちも負けていませんけど」



遼くんの返しに、部長は言うねぇと言って豪快に笑う。

皆も楽しそうだけど……

……あれ、おかしいな。

数分前までは、私も最高に楽しかったはずなのに

全身から、どんどん体温が下がっていくみたいだ。


「悪い、遅くなった」

「…………」

「蓮見。
席キープしてくれてサンキュ」



そう言って、イスを引いた遼くんの左手薬指


お店の照明が反射して


プラチナのマリッジリングが光った。


/438ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ