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牝囚戦隊ジェイルジャーファイブ
第1章 秘密結社ドワルギオン
「判決を言い渡します。主文……」
裁判長の厳粛な声が法廷に響く。
「……被告、勇戦隊ユウシャー・ファイブ、ユウシャーピンクこと桃水麗はドワルギオンに対する度重なるテロならびに私戦闘行為により社会秩序に対する重大な影響を与えたことにより、思想矯正の執行処分とする!」
「待って! 間違っているわ! 皆、騙されているのよ! 私は……!」
抗議の叫びを上げて被告人席から思わず立ち上がった麗は、たちどころに廷吏によって取り押さえられる。
「静かにしろ!」
「あなたたちも! おかしいと思わないの? ドワルギオンだなんて……ここは日本なのよ! 皆、気がついて!」
勇戦隊ユウシャー・ファイブの紅一点、ユウシャーピンクは、出廷用の抑えたスーツ姿であっても戦士だった。その頬を正義の怒りでスーツと同じピンクに染め、必死で訴える。
だが、耳を傾ける者は一人もいなかった。
「おかしいのはお前のほうだ! 場所をわきまえんか!」
腕を掴まれ、ズルズルと引きずられるようにして退廷させられる。
「お願いだから皆……正気に返って!」
彼女の悲痛な叫びは裁判所の廊下に虚しくこだまするのみだった。
裁判長の厳粛な声が法廷に響く。
「……被告、勇戦隊ユウシャー・ファイブ、ユウシャーピンクこと桃水麗はドワルギオンに対する度重なるテロならびに私戦闘行為により社会秩序に対する重大な影響を与えたことにより、思想矯正の執行処分とする!」
「待って! 間違っているわ! 皆、騙されているのよ! 私は……!」
抗議の叫びを上げて被告人席から思わず立ち上がった麗は、たちどころに廷吏によって取り押さえられる。
「静かにしろ!」
「あなたたちも! おかしいと思わないの? ドワルギオンだなんて……ここは日本なのよ! 皆、気がついて!」
勇戦隊ユウシャー・ファイブの紅一点、ユウシャーピンクは、出廷用の抑えたスーツ姿であっても戦士だった。その頬を正義の怒りでスーツと同じピンクに染め、必死で訴える。
だが、耳を傾ける者は一人もいなかった。
「おかしいのはお前のほうだ! 場所をわきまえんか!」
腕を掴まれ、ズルズルと引きずられるようにして退廷させられる。
「お願いだから皆……正気に返って!」
彼女の悲痛な叫びは裁判所の廊下に虚しくこだまするのみだった。