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BLACK WOLF~crime~
第5章 兎ノ涙
「ところで、ここまでされてるのに随分感じてるようだな」

椅子から立ち上がった黒埼さんは私に近づくと…

「あ、あぐっ、あぁぁっ!!」


私の後頭部に手を回し、私の後頭部の髪をグッと引き下げてきた。

そのせいで呼吸器官が圧迫されて息が出来ないでいたが、もう1つの腕は下着の上からバイブをグリグリと押さえて来る。

「ふぐっ、あぁっ!!や、やだ…っ」


く、苦しい…。

息が出来ない…。

言葉すら…、ちゃんと喋れない…。


「俺と別れる?そんな事が許されるとでも…?」

「あ、あ…っ」

「これだけ下の口でくわえ込んで、ダラダラと唾液まで垂らして、よくそんな事が言えたものだなっ!!」

「はっ、ぐっ、ああぁっ!!」


い、嫌…。

こんな姿、見ないで…。

こんなはしたない姿、見られたくないのに…。



グリグリと押さえられているバイブをつたい、太股に冷たい体液が伝い落ちていくのがわかった。

私は、これほどまでに、こんな機械で…っ。


「あっ、あ…っ」

「おっと失礼。こんなものじゃお前は満足しねぇみたいだな」

「はぐっ、あ…っ、ゲホッ、ゲホッ…っ」

後頭部の髪を掴んでいた手を解放したくれて、私の器官は一気に空気を吸い込むことが出来た、が

一気に空気を吸い込んだせいか、ゲホッと噎せ返ってしまう。

と、同時に下半身に伸びていた腕もそこから離れた。

「はぁん…あっ、ん」

「大丈夫。もっともっと…、拷問に等しい快楽でわからせてやる…っ」



い、嫌…。

あの時、もっとちゃんと部屋を確かめていれば…。

あの時、部屋の隅々にまで気を配ってれば…。

黒埼さんの気配ならすぐに見抜く自信があったのに、こんな呆気なく捕まるなんて…っ。






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