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BLACK WOLF~crime~
第6章 時ノ悪戯
車内のBGM。
車の走行音と外の喧騒。
携帯の呼び出し音。
それに混じって聞こえて来たのは、携帯の着信音のような電子音。
プルルルル…、プルルルル…、プルルルル…、プルルルル…
━♪♪~♪~…━
耳をすませなきゃ聞こえないぐらいの小さなボリュームだけど、確かに聞こえる。
私の携帯の受話器から聞こえる呼び出し音と比例するように…。
プルルルル…、プルルルル…、プルル━━━━ピッ
━♪♪~………………………………━
電話を切ると、その電子音の音も途絶えた。
……………何、今の?
桜木さんの携帯が同じようなタイミングで鳴ったの?
でも、それにしても途絶える瞬間まで同じなんて偶然にしては…。
不思議に思い、もう1度ハルちゃんの携帯に電話をかけてみる。
今度はちゃんと耳をすませて━━━━━━…
もう1度、携帯を耳に当てると…
プルルルル…、プルルルル…、プルルルル…、プルルルル…
━………♪~♪♪♪~~♪━
ドクンッ…
嫌な予感がした。
ドクンッ…
耳をすませると、着信音が鳴ってるのは桜木さんの方からじゃなく後部座席から。
まさか、携帯だけを後部座席に置く人はいない。
だったら、この着信音は…。
「どうしたの?相沢さん」
「…っ!」
ビクッと体が強張った。
桜木さんの方を見ると、ニヤリと口元を緩ませている。
車の走行音と外の喧騒。
携帯の呼び出し音。
それに混じって聞こえて来たのは、携帯の着信音のような電子音。
プルルルル…、プルルルル…、プルルルル…、プルルルル…
━♪♪~♪~…━
耳をすませなきゃ聞こえないぐらいの小さなボリュームだけど、確かに聞こえる。
私の携帯の受話器から聞こえる呼び出し音と比例するように…。
プルルルル…、プルルルル…、プルル━━━━ピッ
━♪♪~………………………………━
電話を切ると、その電子音の音も途絶えた。
……………何、今の?
桜木さんの携帯が同じようなタイミングで鳴ったの?
でも、それにしても途絶える瞬間まで同じなんて偶然にしては…。
不思議に思い、もう1度ハルちゃんの携帯に電話をかけてみる。
今度はちゃんと耳をすませて━━━━━━…
もう1度、携帯を耳に当てると…
プルルルル…、プルルルル…、プルルルル…、プルルルル…
━………♪~♪♪♪~~♪━
ドクンッ…
嫌な予感がした。
ドクンッ…
耳をすませると、着信音が鳴ってるのは桜木さんの方からじゃなく後部座席から。
まさか、携帯だけを後部座席に置く人はいない。
だったら、この着信音は…。
「どうしたの?相沢さん」
「…っ!」
ビクッと体が強張った。
桜木さんの方を見ると、ニヤリと口元を緩ませている。