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BLACK WOLF~crime~
第8章 雨ノ夜
どんなに強がっても、意地を張っても、やっぱり体と心は疲れてたんだな。
ハルちゃんの体温。
生きてる証を感じながら、私は熟睡してしまった。
「………zzz」
ポソッ
「ちくしょー…柔らけぇ。犯すぞ、鈍感バカ女…」
…ハルちゃんの声が聞こえるけど、何て言ったんだろ?
声が小さすぎて聞こえなかった…。
私が小さな幸せを感じてる間にも1つ、また1つと歯車は狂い始めてる。
「黒埼さん、いつになったら俺の前に姿を現してくれるんですか?」
『て、めぇ…っ、そんなに俺に会いたきゃさっさと居場所を吐けっ!』
「それじゃあ、楽しくないんですよ…。黒埼さん程の人物なら、あらゆる権力を駆使して居場所を特定するくらい朝飯前でしょ?金に物を言わせてる腐った人間が…っ」
『ふざけんなっ!お前の父親の死、あれは━━━━━』
「ふざけてんのお前だっ!じっくり味わえよ。親父の仇っ!」
知らず知らずのうちにハルちゃんの腕にしがみついていた私。
ハルちゃんは体だけじゃなくて腕も逞しいんだ。
「むにゃ…、ハルちゃんの腕、太すぎでしょ…」
「…いちいち際どい寝言言ってんじゃねぇよっ…たくっ」
ハルちゃんの体温。
生きてる証を感じながら、私は熟睡してしまった。
「………zzz」
ポソッ
「ちくしょー…柔らけぇ。犯すぞ、鈍感バカ女…」
…ハルちゃんの声が聞こえるけど、何て言ったんだろ?
声が小さすぎて聞こえなかった…。
私が小さな幸せを感じてる間にも1つ、また1つと歯車は狂い始めてる。
「黒埼さん、いつになったら俺の前に姿を現してくれるんですか?」
『て、めぇ…っ、そんなに俺に会いたきゃさっさと居場所を吐けっ!』
「それじゃあ、楽しくないんですよ…。黒埼さん程の人物なら、あらゆる権力を駆使して居場所を特定するくらい朝飯前でしょ?金に物を言わせてる腐った人間が…っ」
『ふざけんなっ!お前の父親の死、あれは━━━━━』
「ふざけてんのお前だっ!じっくり味わえよ。親父の仇っ!」
知らず知らずのうちにハルちゃんの腕にしがみついていた私。
ハルちゃんは体だけじゃなくて腕も逞しいんだ。
「むにゃ…、ハルちゃんの腕、太すぎでしょ…」
「…いちいち際どい寝言言ってんじゃねぇよっ…たくっ」