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BLACK WOLF~crime~
第8章 雨ノ夜
「飯だ」
あ、ご飯か…。
そう言えば、お腹すいてるな。
あのコンビニ袋の中は私のご飯かな?
昨日出されたご飯と同じ、コンビニのおにぎりだろうけど、あのお粥は何だろう?
「そのガキの言う通り、黒埼に復讐するまでに死なれたら困る。それまではそれなりの扱いはしてやる。取りに来い」
ってことは、それはハルちゃんのお粥だ。
慌ててベッドから降り、桜木さんの手からお盆に乗ったお粥を受け取り、私はコンビニ袋を受け取った。
袋の中身はおにぎりとお茶。
でも、自分の食事よりも今はハルちゃんの方が優先だ。
「ハルちゃん、起きれる?食欲は?お粥なら食べれる?」
「あぁ…、でもそのお粥…」
お盆に乗ったお粥を見ながらハルちゃんが不審な表情を浮かべた。
ちゃんとしたお碗に入ったこのお粥、どう見ても手作りっぽいけど、まさか桜木さんが…。
毒でも仕込んでるんじゃないかと疑ってしまう。
「私達を殺す気はないみたいだし、毒なんか入ってないよ、きっと」
「でも…、あいつの手作りだったら食いたくねぇよ…」
…確かに、ハルちゃんの気持ちはわかる。
ハルちゃんをこんなことに巻き込んだのは私だが、こんな怪我を負わせたのは桜木さんだ。
その桜木さんが作った料理なんか食べたくないに決まってる。
チラッと振り返ると、桜木さんは壁にもたれながら私達の様子を黙って伺っている。
「でも、食事はちゃんと摂らないと。薬も飲まなきゃなんないし…」
昼間、桜木さんが買って来た風邪薬。
説明書を読んだら食後に服用するのが最も適しているらしい。
風邪が完治したわけじゃないのだから少しでも何か食べて薬を飲まなきゃ。
あ、ご飯か…。
そう言えば、お腹すいてるな。
あのコンビニ袋の中は私のご飯かな?
昨日出されたご飯と同じ、コンビニのおにぎりだろうけど、あのお粥は何だろう?
「そのガキの言う通り、黒埼に復讐するまでに死なれたら困る。それまではそれなりの扱いはしてやる。取りに来い」
ってことは、それはハルちゃんのお粥だ。
慌ててベッドから降り、桜木さんの手からお盆に乗ったお粥を受け取り、私はコンビニ袋を受け取った。
袋の中身はおにぎりとお茶。
でも、自分の食事よりも今はハルちゃんの方が優先だ。
「ハルちゃん、起きれる?食欲は?お粥なら食べれる?」
「あぁ…、でもそのお粥…」
お盆に乗ったお粥を見ながらハルちゃんが不審な表情を浮かべた。
ちゃんとしたお碗に入ったこのお粥、どう見ても手作りっぽいけど、まさか桜木さんが…。
毒でも仕込んでるんじゃないかと疑ってしまう。
「私達を殺す気はないみたいだし、毒なんか入ってないよ、きっと」
「でも…、あいつの手作りだったら食いたくねぇよ…」
…確かに、ハルちゃんの気持ちはわかる。
ハルちゃんをこんなことに巻き込んだのは私だが、こんな怪我を負わせたのは桜木さんだ。
その桜木さんが作った料理なんか食べたくないに決まってる。
チラッと振り返ると、桜木さんは壁にもたれながら私達の様子を黙って伺っている。
「でも、食事はちゃんと摂らないと。薬も飲まなきゃなんないし…」
昼間、桜木さんが買って来た風邪薬。
説明書を読んだら食後に服用するのが最も適しているらしい。
風邪が完治したわけじゃないのだから少しでも何か食べて薬を飲まなきゃ。