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BLACK WOLF~crime~
第9章 君ノ笑顔
黒埼さん。
今、黒埼さんに話したいことがいっぱいあります。
聞きたいことも、言いたいこともいっぱい…。
だけど、こんな状況だからってわけじゃないけど
今になって、黒埼さんに言いたいことがあります。
意地を張ってなかなか言えなかったこと。
今まで、ちゃんと伝えられなかったこと。
私は、黒埼さんの事が━━━━━━━━━━。
「黒埼さん…助けて…、いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
私は無意識のうちに黒埼さんの名前を叫んでいた。
ここにいるはずのない黒埼さんの名前。
「いじらしいなぁ。来るはずもない恋人の名前を叫ぶなんて…」
「お願…やめ…っ」
しかし、ハルちゃんの動きは止まらない。
私の太股の内側に唇を這わせて行く。
「ひっ、あ…っ」
……ダメッ
感じちゃダメ…っ。
黒埼さんに全て見られてしまう。
それに、もしかしたらこの動画は他人の手に渡るのかも知れない。
こんな声も表情も撮影されたくない…っ。
下唇を噛み締め必死に我慢するが…
「ん、んっ」
ダメだと思えば思うほど、体が…。
「辛いよね~。感じちゃダメだと思うほど体は正直になっちゃうからね」
「は、んっ」
「でも、その反応が男心を煽るんだよ」
ハルちゃんの唇がだんだん、私の蕾へと移動して来る。
大声でやめてと叫びたいけど、今口を開いたら…、我慢出来ずに声が漏れてしまう。
「ハルちゃん、やだ…」
消え入りそうな声で訴えるも、今のハルちゃんの耳には聞こえていない。
今のハルちゃんは薬で理性のタカが外れてしまってる。