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BLACK WOLF~crime~
第9章 君ノ笑顔
肌に感じるハルちゃんの吐息。
それがくすぐったくて、私の体の力が抜けていく。
「ま、い…」
「ハ、ルちゃ…」
ハルちゃんの苦しそうな声が聞こえた。
苦しそうに私の名前を呼ぶその声。
ハルちゃんの体と頭は薬で支配されてるけど、その支配に負けまいとしてるような声。
「体が、言うことを効かねぇ…」
「や、やだ…、やめて…っ」
「おかしくなりそうだ…っ」
━━━━━━━━━っ!!
下半身から
突き刺さるような快楽が押し寄せる。
「ひぅっ!あっ、んっ!」
下唇を噛みながら声を押し殺した、が
体は正直にビクッと跳ね上がる。
クリと穴、同時に2つの、異なる快楽が一気に…っ。
「んっ、んんぅっ!!」
ダメ…、ダメぇ…っ!
「我慢してる顔も可愛い。黒埼と陽人君が夢中になる気持ちもわかる。こんな可愛いお人形さんがそばにいるなら他の女に見向きもしなくなるわな…」
唇を噛み締めて苦悶の表情を浮かべてる顔をカメラレンズが記録して行く。
…撮らないでっ!
撮らない、でぇ…っ。
「んっ、んぅっ!ぁっ…」
黒埼さんと同じような舌使いと指の動き。
黒埼さんよりもぎこちなくて、もどかしい。
でも、その動きのせいで不規則な快感が体を貫いていく。
「ひっ、んっ」
「あははっ!夢中で貪るところを見るとよっぽど相沢さんの事が好きなんだね。ほら、素直に声出してもいいんだよ?」
「はっ、んぅっ、んっ!」
「陽人君の次は…、俺の相手もしてもらおっかなぁ」
「んっ、んぅぅ…」
こんな奴に好き勝手にされるなんて…、首を左右に振りながら拒絶の意思を伝えた。