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BLACK WOLF~crime~
第9章 君ノ笑顔
「少々手荒だが、こうするしかその坊やは止められそうにないだろ?」
…黒埼さん。
スタンガンでハルちゃんを気絶させたのだ。
確かに、今は手段を選んでる状態じゃなさそうだけど、やり方が手荒過ぎる…。
「お前もお前だ。浮気女みたいな台詞を吐くな」
そう言って自分が着ているスーツのジャケットを半裸状態の私に優しくかけてくれた。
…どうして?
私がされて来たこと、パソコンで見てたんじゃないの?
桜木さんが写してたあのカメラを通して全部を見てたんじゃ…?
私の情けない姿に呆れてたんじゃないの…?
「ど、どうして…?」
どうしてそんなに優しくしてくれるの…?
「言ったんだろ?お前は俺の女だ。俺がお前を簡単に手放すとでも思ってるのか?」
「あ…」
「薬を盛られたんだろ?お前らの意思じゃないことぐらいわかる」
……何、よ…。
こんな状況なんだし、慰めるなら優しく微笑みかけるとかしてくるてもいいじゃない。
まるで何事もなかったかのように真顔で、そんな優しくしないでよ…っ。
無表情のまま頭撫でたりしないで…っ!
黒埼さ…っ
━━━━━━「黒埼さんっ!!うっ…、ひっくっ!」
ずっと怖かった。
どんなに強がっても、いつか殺されるんじゃないかと怖かった。
ハルちゃんがこんなことになって、もう終わりだと覚悟した。
心の糸が切れたかのように黒埼さんに抱きつき大声で泣いてしまった。
安堵と、安心と、嬉しさで━━━━━━━。
「く、黒埼さ…っ、うっ、黒埼さんっ!!」
「感動の再会は済んだか?1人の女の為に拳銃まで使うとは、大手企業の社長さんにしてはやり方が少々強引ですね」
…黒埼さん。
スタンガンでハルちゃんを気絶させたのだ。
確かに、今は手段を選んでる状態じゃなさそうだけど、やり方が手荒過ぎる…。
「お前もお前だ。浮気女みたいな台詞を吐くな」
そう言って自分が着ているスーツのジャケットを半裸状態の私に優しくかけてくれた。
…どうして?
私がされて来たこと、パソコンで見てたんじゃないの?
桜木さんが写してたあのカメラを通して全部を見てたんじゃ…?
私の情けない姿に呆れてたんじゃないの…?
「ど、どうして…?」
どうしてそんなに優しくしてくれるの…?
「言ったんだろ?お前は俺の女だ。俺がお前を簡単に手放すとでも思ってるのか?」
「あ…」
「薬を盛られたんだろ?お前らの意思じゃないことぐらいわかる」
……何、よ…。
こんな状況なんだし、慰めるなら優しく微笑みかけるとかしてくるてもいいじゃない。
まるで何事もなかったかのように真顔で、そんな優しくしないでよ…っ。
無表情のまま頭撫でたりしないで…っ!
黒埼さ…っ
━━━━━━「黒埼さんっ!!うっ…、ひっくっ!」
ずっと怖かった。
どんなに強がっても、いつか殺されるんじゃないかと怖かった。
ハルちゃんがこんなことになって、もう終わりだと覚悟した。
心の糸が切れたかのように黒埼さんに抱きつき大声で泣いてしまった。
安堵と、安心と、嬉しさで━━━━━━━。
「く、黒埼さ…っ、うっ、黒埼さんっ!!」
「感動の再会は済んだか?1人の女の為に拳銃まで使うとは、大手企業の社長さんにしてはやり方が少々強引ですね」