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BLACK WOLF~crime~
第10章 最後ノ恋
黒埼さんの声を聞いてるだけで、私の体は熱く反応して行く。

あんな怖い目にあったのに、黒埼さんの腕の中にいると不思議と何事も無かったかのように思えてくる。

「でも、本当は…、仕事も何も辞めさせてどこかに閉じ込めて置きたいくらいだった…っ、その葛藤で仕事も手に付かねぇ…」


こじ開けられた足の隙間に眠る濡れた蕾。

黒埼さんに触れられる前から反応を示していたせいか、黒埼さんの指が触れただけで


「あぁぁ…っ」


…ダメ。

こんな声、誰かに聞こえたら…っ。



「だから、お前の幼馴染みが憎かった…。お前と同じ世界に生き、お前と同じ目線を持ち何もかも打ち明けられるあの幼馴染みが…。どれほど羨ましかったか…っ!
俺は何をどうしてもお前の過去や気持ち全てを汲み取れない…」



私とハルちゃん…?

黒埼さんのような大社長さんがハルちゃんを羨ましい…?




…黒埼さんのような人にはわかってもらえないと、私は悩みを打ち明けられずにいた。

ハルちゃんは私と同じ一般庶民だし何より私の幼馴染み。

ハルちゃんにはいつも悩みを相談してた。

黒埼さんになんてわかってもらえないと思って。

けれど、その事がこんなにも黒埼さんを追い詰めてたの…?



私のクリを弄っていた指が、ゆっくりと私の中へ侵入してきた。


「あぁっ、だめ…っ」

掌で自分の口を押さえて声を我慢する。

もし、看護師さんやお医者さんに見つかりでもしたら…。


けれど、そんな事を気にする様子もない黒埼さん。

その表情はまるで小さな子供。

お気に入りの玩具を取られまいと必死に駄々をこねる子供みたいな顔。


…何だろう、黒埼さんは私よりもずっと年上なのに

何だか、凄く可愛い…、愛しい…。





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