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BLACK WOLF~crime~
第2章 森ノ蝶
本来なら現場の工場長さんに謝罪するのが普通だろう。
工場長さんは仕事前は必ずその日の作業日程のチェックをしてるだろうから事務所にいるはず。
作業服に着替えてもクビ宣告をされたらそのまま帰らなきゃならないかも知れないし…。
話をしようと、いつもより30分ほど早く家を出たせいか他の社員さんの姿はまだ見えない。
今ならゆっくり話も出来るだろう。
そう思いながら正面玄関の中へと入って行った。
キィッと重いドアを開けると、中は作業場玄関とは違って来客用のスリッパや綺麗な下駄箱まで用意されている立派な造りだ。
会社の玄関は会社の顔みたいなもんだから綺麗で当たり前なんだけど、ちょっとした威圧感を感じる。
重いドアを開けて、大きな下駄箱があって、そのそばに小さな小窓がある。
靴を履き替えるまでもなく、その窓から事務員さん達が机に向かい何やら作業してるのが見えた。
角度的に事務員さん1人しか見えないけど、他にもいらっしゃるのかな?
事務員さんは私達よりもっと早い時間から出社して発注業務などで忙しくしている。
「…………………っ」
私なんかの為に時間を割いてくれるだろうか?
コンコン
「あの、お忙しい所すいません…」
小窓を軽くノックして中にいる事務員さんに聞こえるように声のボリュームを調整。
机で作業している事務員さんがこちらに気づき私の方へと駆け寄小窓を開けてくれる。
「はい…?」
「あ、あの…、工場長さんはいらっしゃいますか?」
「はい、いらっしゃいますが…えっとー…」
「あっ、あの私、相沢舞と言います。昨日の件で工場長さんにお話が…」
工場長さんは仕事前は必ずその日の作業日程のチェックをしてるだろうから事務所にいるはず。
作業服に着替えてもクビ宣告をされたらそのまま帰らなきゃならないかも知れないし…。
話をしようと、いつもより30分ほど早く家を出たせいか他の社員さんの姿はまだ見えない。
今ならゆっくり話も出来るだろう。
そう思いながら正面玄関の中へと入って行った。
キィッと重いドアを開けると、中は作業場玄関とは違って来客用のスリッパや綺麗な下駄箱まで用意されている立派な造りだ。
会社の玄関は会社の顔みたいなもんだから綺麗で当たり前なんだけど、ちょっとした威圧感を感じる。
重いドアを開けて、大きな下駄箱があって、そのそばに小さな小窓がある。
靴を履き替えるまでもなく、その窓から事務員さん達が机に向かい何やら作業してるのが見えた。
角度的に事務員さん1人しか見えないけど、他にもいらっしゃるのかな?
事務員さんは私達よりもっと早い時間から出社して発注業務などで忙しくしている。
「…………………っ」
私なんかの為に時間を割いてくれるだろうか?
コンコン
「あの、お忙しい所すいません…」
小窓を軽くノックして中にいる事務員さんに聞こえるように声のボリュームを調整。
机で作業している事務員さんがこちらに気づき私の方へと駆け寄小窓を開けてくれる。
「はい…?」
「あ、あの…、工場長さんはいらっしゃいますか?」
「はい、いらっしゃいますが…えっとー…」
「あっ、あの私、相沢舞と言います。昨日の件で工場長さんにお話が…」