この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BLACK WOLF~crime~
第3章 蜘蛛ノ糸
私は…、黙って目を閉じた。

「舞…」

それでも私は黒埼さんを待ってしまってる。

ハルちゃんの気持ちは嬉しいけど、こんな目に遭いながらも私の心は━━━━━━

「おい、ま…」









「必要ない、と言ってるだろ?」












━━━━━━━っ!

突然、玄関の方から聞こえた声。

その声に驚き私とハルちゃんは玄関の方を見ると…


「く、黒埼さん…」

「黒埼…っ」



玄関で、靴を履いた状態で壁に持たれてる黒埼さんがいた。


いつの間に…、物音1つ立ってなかったから気付かなかった。

この間といい今日といい、何てタイミングなの。

どうしていつもハルちゃんがいる時に…。

「てめぇ…、今頃何しに来た…?」

「自分の女の家に来ただけだ。何か問題でもあるのか?」

「てめぇのせいで舞が今どんな目に遭ってるのかわかってんのかっ!?」

…ハルちゃん、ダメ。

黒埼さんに喧嘩を売ったら、またこの間みたいに傷ついちゃう。

もう、ハルちゃんが黒埼さんに傷つけられる姿を見たくない…。

しかし、黒埼さんはハルちゃんの質問に答える前に、私の方をキッと睨み付けた。


「舞、お前の特技か?俺がいない隙にこの坊やと密会する癖は…」

「ち、違いますっ!ハルちゃんは私を心配してくれて…っ」


黒埼さんにこんな言い訳は通用しない。

こんな言い分を聞き入れてくれる人じゃない事ぐらいよくわかってる。

「俺が勝手に来ただけだ。これ以上舞を傷つけるな」

「それは俺が判断する。前にも言ったが部外者は引っ込んでろ」


………ズキッ


その一言に胸が痛んだ。

部外者?

私を心配してくれてわざわざ家にまで来てくれたハルちゃんが部外者?





/225ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ