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シミュレーション仮説 (旧作)
第5章 ある部屋。男が見つめるモニターの中で、美優が喘いでいる。
ある部屋。男が見つめるモニターの中で、美優が喘いでいる。
もう一人、若い男が部屋に入ってくる。
「何です、これ?」
「ああ、見てみろよ。可愛いだろ?」
「シミュレーターの中の子ですか?」
「そう。この子にちょっとした悪戯をしたんだよ」
「悪戯?」
男はにやり、と笑う。
高度な文明によって生み出された、仮想空間。
シミュレーターの中で生み出された人類は、発展を遂げ、二十世紀の地球とそっくりな姿になった。
そのシミュレーション世界の中では、何億というプログラムされた人間が生活し、その数千倍以上の星が宇宙には浮かんでいる。
シミュレーション世界の中で、人は生まれ、子孫を残し死んでいく。
自分の生きる世界が作られた世界だとも知らずに。
「この子に、強烈な性欲を植え付けてみたんだ」
「また、そういう悪趣味な」
言いながらも、画面の中で乱れる少女の姿に釘付けになっている。
シミュレーターの中はいつでもどこでも、自由に見ることが出来る。
自分好みの人間を作って、どういうふうに生活するかを見守ることも出来る。
もちろん、性行為をも。
地球や生命、果ては宇宙の誕生や、進化の研究のために作られたシミュレーターは、有料ではあるが、一般にも開放され、こうして新しい大人の楽しみが出来た。
シミュレーター内のこととはいえ、リアルな生活を覗くことが出来る。
作り物の世界の中で、作り物ではないリアルなセックスを覗けるようになったのだ。
もう一人、若い男が部屋に入ってくる。
「何です、これ?」
「ああ、見てみろよ。可愛いだろ?」
「シミュレーターの中の子ですか?」
「そう。この子にちょっとした悪戯をしたんだよ」
「悪戯?」
男はにやり、と笑う。
高度な文明によって生み出された、仮想空間。
シミュレーターの中で生み出された人類は、発展を遂げ、二十世紀の地球とそっくりな姿になった。
そのシミュレーション世界の中では、何億というプログラムされた人間が生活し、その数千倍以上の星が宇宙には浮かんでいる。
シミュレーション世界の中で、人は生まれ、子孫を残し死んでいく。
自分の生きる世界が作られた世界だとも知らずに。
「この子に、強烈な性欲を植え付けてみたんだ」
「また、そういう悪趣味な」
言いながらも、画面の中で乱れる少女の姿に釘付けになっている。
シミュレーターの中はいつでもどこでも、自由に見ることが出来る。
自分好みの人間を作って、どういうふうに生活するかを見守ることも出来る。
もちろん、性行為をも。
地球や生命、果ては宇宙の誕生や、進化の研究のために作られたシミュレーターは、有料ではあるが、一般にも開放され、こうして新しい大人の楽しみが出来た。
シミュレーター内のこととはいえ、リアルな生活を覗くことが出来る。
作り物の世界の中で、作り物ではないリアルなセックスを覗けるようになったのだ。