この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
シミュレーション仮説 (旧作)
第5章 ある部屋。男が見つめるモニターの中で、美優が喘いでいる。
「はあ…こんな清純そうな子が、こんなふうになるんですねぇ」
「でも、彼女は幸せだったみたいだし、世の男は散々慰められただろうし、よかったんじゃないのか?」
「また無責任な」
「まあシミュレーター世界のことだからね」
「そうですね」
若い男は、自分も好みの少女を作ってみようかと考える。
「しかし、あれですね」
「ん?」
「この子達は、自分が、シミュレーター内で作られた存在だってこと、知らないわけですよね」
「そりゃそうだ。気付くはずもないよ」
「…ということはですよ」
若い男は、言葉を区切る。
「何だよ」
「僕達がいるこの世界も、もっと発達した世界が作ったシミュレーター世界の可能性だってあるわけですよね。
もしかしたら、僕達の世界にも、そういう誰かが介入していたりして」
若い男は何気なく言う。
言われて男は、初めてその可能性に気付いたように、愕然と若い男を見つめた。
「でも、彼女は幸せだったみたいだし、世の男は散々慰められただろうし、よかったんじゃないのか?」
「また無責任な」
「まあシミュレーター世界のことだからね」
「そうですね」
若い男は、自分も好みの少女を作ってみようかと考える。
「しかし、あれですね」
「ん?」
「この子達は、自分が、シミュレーター内で作られた存在だってこと、知らないわけですよね」
「そりゃそうだ。気付くはずもないよ」
「…ということはですよ」
若い男は、言葉を区切る。
「何だよ」
「僕達がいるこの世界も、もっと発達した世界が作ったシミュレーター世界の可能性だってあるわけですよね。
もしかしたら、僕達の世界にも、そういう誰かが介入していたりして」
若い男は何気なく言う。
言われて男は、初めてその可能性に気付いたように、愕然と若い男を見つめた。