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快楽の奴隷
第8章 抉じ開けられた禁悦
「あっ……」

鋭い快楽が貫いた。
友人の幸せそうな姿に当てられた花純は、いつもより感度を増していた。
友人の花嫁姿が正直羨ましくない訳ではない。
けれども花純はそれを強く望んではいない。
憧れの作家の創作の意欲となれている現状が幸せだった。
生活感を全く感じさせない高梨との結婚などは夢見ていない。
そんな安定した暮らしは彼の作家生命を脅かすものかもしれないと、恐れているくらいだった。

それに彼が与えてくれる快楽は女としての花純をこの上なく幸せにしてくれる。

苦痛と快楽のギリギリのライン。
羞恥に曝されるプレイ。
イキ狂うほどの連続的な絶頂。
身体だけでなく、精神まで侵食するような責め。

彼の手で壊されたい。

彼の文学のために人生を狂わされたい。

粘膜を舐められ、指で内部を掻き回されながら彼女は自らの身の破滅さえ望んでしまっていた。


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