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快楽の奴隷
第13章 ミューズ
「お前が宏世を殺したんだっ!!」
親戚一同に指を指され、心臓が凍りついた瞬間。
「違うっ!! 聞いてくれ!!」
怒鳴りながら高梨は目覚めた。
『またこの夢か……』
十年以上経っても、その悪夢からは解放されなかった。
隣では花純が静かに寝息をたてている。
高梨も花純も下着すら着けていない格好で眠っていた。
昨夜は玄関先で交わった後、ベッドでも何度も身体を絡めた。
まるで明日、世界が破滅するかのように、二人は時を惜しんで愛し合っていた。
普段は射精を禁じている高梨も、昨夜は毒気を吐くかのように二度も精を迸らせた。
時刻は午前四時半。
高梨は花純を起こさないようにゆっくりとベッドから降りて冷蔵庫に向かう。
彼が好んで飲むミネラルウォーターを花純は切らしたことがない。
キャップをキリッと回し開けると、煽るようにそれを飲んだ。
『宏世の死の原因は誰にも知られていない』
分かっているのに高梨は心の底で十年以上怯え続けていた。
親戚一同に指を指され、心臓が凍りついた瞬間。
「違うっ!! 聞いてくれ!!」
怒鳴りながら高梨は目覚めた。
『またこの夢か……』
十年以上経っても、その悪夢からは解放されなかった。
隣では花純が静かに寝息をたてている。
高梨も花純も下着すら着けていない格好で眠っていた。
昨夜は玄関先で交わった後、ベッドでも何度も身体を絡めた。
まるで明日、世界が破滅するかのように、二人は時を惜しんで愛し合っていた。
普段は射精を禁じている高梨も、昨夜は毒気を吐くかのように二度も精を迸らせた。
時刻は午前四時半。
高梨は花純を起こさないようにゆっくりとベッドから降りて冷蔵庫に向かう。
彼が好んで飲むミネラルウォーターを花純は切らしたことがない。
キャップをキリッと回し開けると、煽るようにそれを飲んだ。
『宏世の死の原因は誰にも知られていない』
分かっているのに高梨は心の底で十年以上怯え続けていた。