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快楽の奴隷
第13章 ミューズ
そこは既に何時間もかけて愛撫したかのように蕩けていた。
そのねっとりと粗熱を帯びた筒穴を腹の指で擦る。
入り口付近の微細な襞を擦られると花純はキスをしたまま声を漏らす。
高梨はそのまま歯茎を舐め、歯も舐める。
全ての所有権は自分にあると主張するような嫉妬深い舌遣いだった。
指は入り口付近を出たり入ったりを繰り返し、花純の欲求を高めていく。
息を弾ませながら花純は高梨のチャックを下ろした。
出来た隙間に指を入れ、急かすように硬直を引っ張り出した。

「高梨さんも興奮してる……」
「まるで痴女だな……」
「盛りついてる私は嫌い?」

嘲笑う高梨も花純の細い指にふわりと撫でられると、眉を歪めた。

「いいや……好きだ……」

仕返しはクリトリスに来た。
きゅむっと摘まむと軽く引っ張られる。

「はぁ……気持ちいい……」

遠くで船の汽笛が鳴り、初夏の港には心地いい風が吹いていた。
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