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快楽の奴隷
第13章 ミューズ
蕩ける快楽を共有した二人はそのままその場にしゃがみこむ。
結合部はずるりと外れ、どろりと中から粘白濁が溢れた。

「中に……出してくれましたね……」
「大丈夫なのか……」

一応彼女の月経の周期は把握している高梨だが、念のために確認する。

「はい……大丈夫な日ですから……」

気遣うような笑顔が、高梨の胸をチクリと痛めた。
自分に会うことさえなければ、こんな異常な環境に捲き込むことはなかった。
それが無性に彼の心を責めていた。

「すまないな……花純……」

そんな憐れな花純を高梨が抱き締める。

「えっ……?」

いきなりの謝罪は花純にとっては混乱でしかなかった。

「俺みたいな男と知り合ったばっかりに……辛い思いをさせてしまったな……」

抱き締める力はいつもよりも強く、腕の中で花純は息も心も苦しくなった。

「辛い思いなんてっ……」

花純はその腕を力一杯振り解く。

「辛い思いなんてしてませんからっ!!」

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