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快楽の奴隷
第14章 下卑た文学
その恥ずかしさは確実に性的快感を彼女に与えた。
沢山の人に読まれ、オナニーの種火として自分の性行為の履歴が使われていると思うと背徳的な悦びが身体を貫いた。

『ここが……きゅんきゅんしちゃってる……かわいい……』

花純は玄関先で指遊びを始めてしまう。
自分と高梨のセックスが沢山の人に見られている妄想は、異様なほどに興奮を掻き立てられた。
指はもっともっとと牝穴をほじってしまう。
玄関先の姿見鏡にその淫蕩した姿が映る。
紺色のスーツ姿で自慰に耽る姿は、裸よりもふしだらに見えた。
花純はわざわざ鏡の方に向いて座り直し、脚を広げて自らの陰唇を確認する。
左手の人差し指の腹でクリトリスを撫で擦り、右手の人差し指と中指を膣腔に抜き差しさせていた。
眼鏡の奥の瞳は知性を失ったように蕩け、陰部を凝視している。
いくらでも溢れてくる牝蜜を媚芽にトーストのバターのようにたっぷりと塗りたくり、指間に挟んで摘まんだり、素早く擦ったりする。
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