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快楽の奴隷
第14章 下卑た文学
それでも花純は張り詰めた緊迫感で車内に視線を流し続け、早く最寄り駅に到着するのを祈っていた。

自分の裸体のポスターは意識的に見ないようにするが、意識すればするほど視線は向かってしまう。
ポスターが視界に入る度に花純は異様な興奮が昂ってくる。
最寄り駅に到着する頃には、無惨にも花純のショーツは恥染でぐっしょりと濡れていた。

『恥ずかしいっ……』

電車を急ぎ足で降りた花純は足早に改札を抜け、坂道を登ってマンションへと帰っていった。
部屋についた花純はシューズボックスの上に鞄を置くとすぐにストッキングを脱ぎ、ショーツを脱いでその染みを確認した。

「うわぁ……」

紅潮した頬でぬらめく下着を見詰めた。

「こんなに濡らしてる……」

高梨によって開花させられた彼女の変態性は日に日に肥大していっていた。
自分の裸をつまらなさそうに眺めるサラリーマンや、好奇心でクスクス笑いながら噂する女子高生、食い入るように見詰めていた大学生風の若い男の顔が浮かぶ。

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