この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
快楽の奴隷
第15章 求めすぎる心
「どんなって……」

無理に笑おうとして、それを諦めた重い表情を浮かべ、グラスをテーブルに置いた。
花純の真剣な眼差しに嘘やごまかしは出来ないと覚悟を決めた。
ふんっと鼻から脱力したため息を吐く。

「死んだよ、宏世は……」

ポツリと一言、彼は答えた。
花純に驚きはなかった。
予想していた中で最も悪い答えだったが、最も可能性が高いと思っていた答えだったから。

「俺が殺した……ようなものだ」

『のようなものだ』付け加えたのは責任を逃れたいからではなく、事実が分からないからだ。
しかし見苦しく付け加えてしまった自分に、高梨は自嘲する。
その笑みは花純の心を抉った。
愛しい人が十年以上そのことに苦しめられている。
それは錆び付いた刃物で身を斬られるような、耐え難い痛みだった。
高梨に頬を拭われ、花純はようやく自分が涙していたことに気付く。
/436ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ