この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
快楽の奴隷
第15章 求めすぎる心
高梨は雛鳥に餌を与える親鳥みたいに、優しく唇を重ねた。

「もっと……」

花純も甘えた声でふざける。
目許にシワを寄せ、年相応に落ち着いた笑みを浮かべた高梨は、ちゅっちゅっちゅっと年甲斐もない可愛らしいキスを落とす。
花純は嬉しそうに目を細めてそれを受ける。

本当の悲しみは互いに消えていない。
けれどその傷が癒えないことくらい、二人とも知っていた。
だからこうしてふざけて遣り過ごそうとした。
生きていけば誰しも脛に傷のひとつやふたつ、持っているものだ。
その痛みとどう付き合っていくかで、人生は大きく違ってくる。
そして本当に大切だと思える人と出逢えた時、自らの過去の傷を悔いる。
明かすか、隠すか、共有するか、拒絶するか。
分かち合い、互いの傷を理解しあい、慈しめる相手と出逢えた時、人は大きく変化できる。

高梨も花純も、大きく変わろうとしていた。
/436ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ