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快楽の奴隷
第15章 求めすぎる心
「今の俺の心の中にはお前しかいない」

高梨は花純の手を握り、自らの胸に押し当てる。

「心臓を抉り出して見せてやりたい。頭をかち割って脳を見せてやりたい。けど、そんなことをしても花純に俺の気持ちは見せてやれない」

真剣な眼差しを向けられ、花純は息を飲む。

「だから俺は文字を書く。小説にして、俺の心の中も頭の中も見せてやるしかない」
「高梨さんっ……」

泣き崩れる彼女を作家は抱き締める。
文字を書くことしか出来ない指が、彼女の背中に食い込む。

「確かに俺は生きることに否定的だった。あの日から惰性で生きてきた。けど花純……お前と出会えてからゆっくりと変わってこれたんだ……」

嘘でも嬉しい。
涙のせいで言葉に出来なかったが、花純は何度も頷いて心の中で感謝していた。
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