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快楽の奴隷
第19章 快楽の奴隷
彼女の唇から激しいまでの情熱を受け取り、高梨の胸の奥に愛しさがこみ上げてくる。
花純の肩を掴んだ高梨は一度、落ち着かせるように引き離す。
しかし一時も離れたくない彼女は渾身の力で再び唇に迫ってきた。
「……もう逢えないかと思っていた。花純」
高梨はいつもの鋭い目付きで囁き、ゆっくりと照れ臭そうな笑みに変わっていく。
「ごめんなさいっ……勝手なことをしてっ……」
自制できない感情に支配された花純は、意図しない大粒の涙を溢す。
「高梨さんを失ったと思ってっ……私っ……」
「もういい……俺はここにいる。もう二度と離れるな」
「はいっ……」
花純は過呼吸になるほど泣き、愛しい男の胸に顔を押し付ける。
その頭を優しく撫でた後に、高梨は花純の顎を指で上げる。
二人は黙って見詰めあい、互いの心を感じあう。
そして激しく唇を重ねた。
そこまで見届けてから執事は静かに立ち上がり、席を外す。
これ以上ここにいるのは無粋だった。
花純の肩を掴んだ高梨は一度、落ち着かせるように引き離す。
しかし一時も離れたくない彼女は渾身の力で再び唇に迫ってきた。
「……もう逢えないかと思っていた。花純」
高梨はいつもの鋭い目付きで囁き、ゆっくりと照れ臭そうな笑みに変わっていく。
「ごめんなさいっ……勝手なことをしてっ……」
自制できない感情に支配された花純は、意図しない大粒の涙を溢す。
「高梨さんを失ったと思ってっ……私っ……」
「もういい……俺はここにいる。もう二度と離れるな」
「はいっ……」
花純は過呼吸になるほど泣き、愛しい男の胸に顔を押し付ける。
その頭を優しく撫でた後に、高梨は花純の顎を指で上げる。
二人は黙って見詰めあい、互いの心を感じあう。
そして激しく唇を重ねた。
そこまで見届けてから執事は静かに立ち上がり、席を外す。
これ以上ここにいるのは無粋だった。