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快楽の奴隷
第19章 快楽の奴隷
キスから始まる交じわいは身体を抱き合い、舐めあい、指で舌で歯で互いの身体を愛し合った。
時には極まった花純の身体が密着を解きそうになり、高梨は脚を絡めて引き寄せる。
花純の粗相がソファーを汚しても、体勢を崩した二人がそのソファーから転げ落ちても、密着させた肌は離れることがなかった。
愛し合う時間を慈しむ二人は、時間をかけて溶け合うようにひとつになっていた。

色んな姿勢で快楽の味を堪能した二人であったが、高梨の精が這い上がって来て、一度目の終焉が近付いて来る。
そうなれば自然と高梨は花純を組み敷き、抱き締める姿勢で最後の時へと向かった。

「高梨さんのっ……膨らんでるっ……」

彼の限界時のかたちを記憶している花純も、終わりの時を知る。

「一度……果てていいか?」
「はい……来てください……」

快楽の疲労で濡れた花純は優しい笑みを浮かべる。
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