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快楽の奴隷
第19章 快楽の奴隷
そして彼の腰に回していた脚に力を籠め、がっしりと掴む。

「花純……生だから……」

回された脚を笑いながら掴み、たしなめる。
しかし花純は余計に引き絞り、離れまいと絡まった。

「中で、いいから……」
「中でいいって…………大丈夫なのか?」

問い掛けると花純は笑顔をやや緊迫させる。

「ううん……今日出されたら……妊娠するかも……」

強い意思を宿した瞳に見詰められ、無粋なことは言えなかった。
花純の髪を撫で、耳の裏辺りで頭部を抱き掴んで腰の速度を上げた。

「ああっ……幸せなとこにっ……当たってますっ……」
「花純っ……愛してる……誰よりもっ……」
「私もっ……高梨さんが好き……」

はっはっという荒い息遣いに時おり喘ぎが混ざり、二人は見詰めあう。

「好き……愛してるっ……」
「ああ……いつまでも一緒だ……ずっと俺の傍にいろ……」
「はいっ……」

離れないことを誓うように、二人は唇をあわせた。
グッグッと奥が圧迫され、蕩けるような痺れに身を任せる。
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