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快楽の奴隷
第20章 エピローグ
「あー、もう……なんか、全然ダメっす!!」
原稿を読み終えた森崎は相変わらず自分の美貌をゼロはおろかマイナスにさせるくらい頭を掻き毟った。
「何がダメなんだよ。というよりお前じゃなくて編集長に見せてこい」
高梨は疲れた顔で手のひらをヒラヒラと宙に泳がせる。
「あのねぇ……先生はもう『幻野イルマ』じゃないンすよ? 無名の、ド新人の、ペンネームもない素人作家なんスから。そこんとこわきまえて欲しいッス」
「ふざけるな。お前だって会社変わってペーペーの新人編集者だろうが」
「だから余計につまらない作品を編集長になんて持っていけないンすってば!! っとに。誰のせいで会社変わったと思ってるンすか……」
愚痴を溢す森崎のカップに花純がお茶のおかわりを注ぐ。
「てかなに勝手に帰ってきてるンすか、沼田さんっ!!」
残念美人編集者の怒りの矛先は高梨から花純に向けられる。
原稿を読み終えた森崎は相変わらず自分の美貌をゼロはおろかマイナスにさせるくらい頭を掻き毟った。
「何がダメなんだよ。というよりお前じゃなくて編集長に見せてこい」
高梨は疲れた顔で手のひらをヒラヒラと宙に泳がせる。
「あのねぇ……先生はもう『幻野イルマ』じゃないンすよ? 無名の、ド新人の、ペンネームもない素人作家なんスから。そこんとこわきまえて欲しいッス」
「ふざけるな。お前だって会社変わってペーペーの新人編集者だろうが」
「だから余計につまらない作品を編集長になんて持っていけないンすってば!! っとに。誰のせいで会社変わったと思ってるンすか……」
愚痴を溢す森崎のカップに花純がお茶のおかわりを注ぐ。
「てかなに勝手に帰ってきてるンすか、沼田さんっ!!」
残念美人編集者の怒りの矛先は高梨から花純に向けられる。