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第20章 エピローグ

「勝手にって……高梨さんが亡くなったって聞いたから私は……」
「身も心もボロボロになった高梨先生が、心の迷いから僕を犯して既成事実作って内縁の妻になる計画が台無しッス!!」
「なんか……色々残念な計画じゃないですか、それ……」

原稿を振り回しながら怒る森崎に花純と高梨は苦笑するしかなかった。
お茶を溢される前に花純はその原稿を森崎から受け取る。

『ＧＡＭＥ』というタイトルが付けられたこの小説は高梨が書いたはじめてのホラーミステリーだ。
不気味な都市伝説「スレイブ・ゲーム」に捲き込まれた高校生三人のストーリーだった。
花純も読んだが、正直面白いとは言い難った。

「沼田さんからも言ってやってくださいよ!!　もっと激しいセックスをヤりまくる官能小説を書けって!!」
「そりゃまあ……ねぇ……」

それは花純も希望するところだが、口には出来ない。