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快楽の奴隷
第5章 二人責め
お尻で未知なる世界を垣間見せられたあと、花純は望み通り膣肉でもたっぷりと至悦を与えられた。
しかしこの日も高梨は射精をすることがなかった。
情事のクライマックスを飾る青臭い香りが嗅げないということが、これ程物足りないものだとは知らなかった。
「出されないんですか?」
「ああ。はじめて尻の蕾を弄られて、戸惑いながら達する花純を見ていたら書きたくなってな。出すつもりだったがやめた」
「だからあれはっ……クリでいったんですからっ……」
プライドをかけた抗議も高梨の耳に届いているようには見えなかった。
彼は液を貯めなかったゴムを外し、ゴミ箱に放り投げる。
「なんだ? 不服そうだな?」
花純の反応を見て、彼は小さく笑った。
「だって……私だけがイッてばかりだと、なんだか恥ずかしくて」
「はは。じゃあ今度会うときは精子をかけてやろう」
「べ、別にそういう意味じゃ……」
高梨は小説で文字にする時の、優雅ささえ感じさせるしっとりとした表現を口にすることはない。
本当に彼があの『幻野イルマ』なのかと疑ってしまうほどだった。
しかしこの日も高梨は射精をすることがなかった。
情事のクライマックスを飾る青臭い香りが嗅げないということが、これ程物足りないものだとは知らなかった。
「出されないんですか?」
「ああ。はじめて尻の蕾を弄られて、戸惑いながら達する花純を見ていたら書きたくなってな。出すつもりだったがやめた」
「だからあれはっ……クリでいったんですからっ……」
プライドをかけた抗議も高梨の耳に届いているようには見えなかった。
彼は液を貯めなかったゴムを外し、ゴミ箱に放り投げる。
「なんだ? 不服そうだな?」
花純の反応を見て、彼は小さく笑った。
「だって……私だけがイッてばかりだと、なんだか恥ずかしくて」
「はは。じゃあ今度会うときは精子をかけてやろう」
「べ、別にそういう意味じゃ……」
高梨は小説で文字にする時の、優雅ささえ感じさせるしっとりとした表現を口にすることはない。
本当に彼があの『幻野イルマ』なのかと疑ってしまうほどだった。