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快楽の奴隷
第5章 二人責め
高梨の正体を知ってしまった花純は、それまでかけていた歯止めが外れてしまう。
たとえ極上の快楽を与えてくれても、得体の知れない男だったら泥沼に入ることもなかった。
しかし相手は憧れ続けた作家幻野イルマだ。
そしてその幻野が自分の体や反応に刺激を受けて執筆するというのは、身に余る光栄にすら感じる。
このまま快楽の園へ堕落していってしまうということさえ、耽美なものに思えてしまった。
そんな花純であったから三日後の高梨からの呼び出しのメールも、断るはおろか恋愛にも勝る胸の高鳴りさえしてしまっていた。