この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
虹色の楽譜
第7章 紫
寝るのが惜しくて。
もしかしたら目が覚めたら夢なんじゃないかと怖くて。
私たちはずっと眠れずにいた。

「これから先。契約の事とか。
活動場所の事とか、いろいろあると思うけど。
それはゆっくりと二人で考えていこう」
「うん」

「俺、茜さんと約束したように有名になったよ。
トップピアニストの仲間入り、だって。褒めてよ」
生意気そうにそんなことを言う。

「ピアノの先生と何が違うのか素人には分からないわ」

キスをしてそう応酬する。

奏くんは笑って
「ほんの少しの違いだけど。俺はリサイタルするんだ」

私も笑って
「ピアノの先生だって発表会をするじゃないの。生徒さんと」

私のそんな言葉に笑いながら
「なるほど。違わないな。じゃぁ、俺のリサイタルにはギャラが発生する。
これはどう?」
「ん~。明日の朝のパン代ぐらい?」

大笑いして私にキスをした。
「もうちょっともらえる」
「スタインウエイが買えるぐらい?」

さっき仕入れた情報を得意げに披露する。
/44ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ