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虹色の楽譜
第7章 紫
「大きく出たな。スタインウエイか。ほしいの?」
その例えに笑いながらそんなことをいうから
「ほしいわ。あのピアノで弾いてくれると
三割増しに上手く聴こえるもの」
「あっはっはっは。それはぜひ買わないとね」
これからのことはゆっくり話し合えばいい。
これまでの6年間の事もゆっくりと報告しあえばいい。
とりあえず、今この瞬間一緒にいるのが奇跡なんだから―――
「愛してるよ」
「愛してるわ」
6年振りに言ったその言葉に
6年振りに聞いたその言葉に
お互い満足して、もう一度キスをした。
君がいるからこの世界が七色に色づく。
君がこの音に色を付けてくれたんだ。
これから生涯の演奏のすべてを君のために弾くと約束するよ―――
Everything sounds “con amore”.
END****
その例えに笑いながらそんなことをいうから
「ほしいわ。あのピアノで弾いてくれると
三割増しに上手く聴こえるもの」
「あっはっはっは。それはぜひ買わないとね」
これからのことはゆっくり話し合えばいい。
これまでの6年間の事もゆっくりと報告しあえばいい。
とりあえず、今この瞬間一緒にいるのが奇跡なんだから―――
「愛してるよ」
「愛してるわ」
6年振りに言ったその言葉に
6年振りに聞いたその言葉に
お互い満足して、もう一度キスをした。
君がいるからこの世界が七色に色づく。
君がこの音に色を付けてくれたんだ。
これから生涯の演奏のすべてを君のために弾くと約束するよ―――
Everything sounds “con amore”.
END****