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第1章 スカウト

事務所は裏通りの雑居ビルの３階にありました

中には大きなソファーとファイルと雑誌がいっぱい詰まった本棚

それから事務机が２つありました

片方の事務机には事務員の女性がレース編みをしながら電話番で座っていました

「帰ったよ　新人さんを連れてきたからお茶頼むね！」

山本さんはそう事務員さんに言うと本棚からファイルを抜き出しました

「これがうちのタレントさんだよ」

着衣で正面横バストアップの写真と水着の正面横バストアップの

写真がファイルされていました

「沢山いるんですね？」

「今活動してる子は20人くらいかな？

この子なんかＣＭで観た事有るでしょ？

ちょい役だけど映画に出た子もいますよ・・・・・

僕はこのファイルを持ってプロデューサさんに売り込みに行くんですよ

今日はその為の宣伝材料写真を撮りましょう・・・・」

「お母さんに聞いてみないと」

「登録するしないは写真を撮ってから考えればいいこと

記念撮影だと思ってプロのカメラマンにに撮ってもらおうよ

撮った写真は直ぐにアルバムにして君にあげるし・・・・・」

山本さんは電話をかけ「新人を発掘したから早速撮影して欲しいんだけど

今からどう？大丈夫だよね？」と言っていました