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その恋の行方は…
第1章 …暗黒のその時
俺を通して眞人を見ているほのかを……

それは、辛いことだったが、ほのかに必要な事なら、

他の男ではなく俺が抱きしめてやろうと思ってそうしてきた。

もちろん俺の感情はあとまわしにして……


そうやって数年を過ごすうちに、俺はほのかに毎年花を贈るようになった。

その季節は、桜が散る辛く苦しい別れの季節だけではなく、

ほのかがこの世に生を受けた喜びの季節だということを

忘れて欲しくなかったから。

そして、それは俺にとって彼女と出会うチャンスを与えられた

瞬間なのだから……


この悦びの気持ちを……

形にして伝えたかった。


いつか、いつかは……

ほのかの気持ちも変わる。

こうやってそばにいて抱きしめて見守っていれば、

いつか俺の存在に、俺の想いに気が付いてくれ

ほのかが身も心もこの胸の中に……

身も心も手に入ったその時が、俺の全ての想いを遂げるときになる。


本当に……

がらでもなかった。

あれだけ勝手で奔放だった俺が、ほのかに対してだけは

まっさらな心と身体のように向き合っていたのだから…

その執念にも似た想いだけが、俺を支えていた。

俺の衝動を抑えていた。

でもほのかは…

彼女は…

たった一度の辛い別れの記憶をいつまでも、

いつまでも忘れることができないまま引きずっていた。


世の中は俺の思うようには回らない。

いつまでたっても、退場した男ばかりを追い求め、

俺の番はもう来ないのかと思う程の長い時間が流れた…
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