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揺れる恋 めぐる愛
第6章 宣告と告白
あの時主任を完全に拒絶できなくなってしまった自分。
そして、先輩は忽然と消えてしまい……
突然突き付けられた事実は私の予想をはるかに上回っていて
あまりにも不条理で、不可解すぎて……
自分の気持ちが今はどこにあるかなんて、もう全く分からなくなっていた。
そのうえ、美咲ともどう付き合ったらいいのかわからなくなり……
そんな自分が何より信じられなくなった。
殻にこもり、あの頃のように心を閉ざした。
そんな心の中と同じような冬がいつの間にか過ぎ去って…
早春。
ときめく季節のはずなのに……
私だけ一人取り残されているような気分だった。
本当は内示があって益々忙しいかっただろうに……
3月も末の少し寒かった夜、主任はいつものように、
突然私の家の玄関に現れた。
嬉しい気持ちよりも苦い思いが込み上げてくるが、
それでも居留守を使うほどの勇気はない。
この人はなぜだか不思議だったが、私がここにいるという確信をもって
必ずこの部屋を訪れているような気がしたから……
もう逃げられない。
「いつになったら、事前に連絡してから現れるんですか?」
玄関のノブに手をかけ、少しずつあけながらもキツイ言葉を放って、
一応文句だけは言ってみる。
それでも結局は開けてしまう弱い私。
そして、先輩は忽然と消えてしまい……
突然突き付けられた事実は私の予想をはるかに上回っていて
あまりにも不条理で、不可解すぎて……
自分の気持ちが今はどこにあるかなんて、もう全く分からなくなっていた。
そのうえ、美咲ともどう付き合ったらいいのかわからなくなり……
そんな自分が何より信じられなくなった。
殻にこもり、あの頃のように心を閉ざした。
そんな心の中と同じような冬がいつの間にか過ぎ去って…
早春。
ときめく季節のはずなのに……
私だけ一人取り残されているような気分だった。
本当は内示があって益々忙しいかっただろうに……
3月も末の少し寒かった夜、主任はいつものように、
突然私の家の玄関に現れた。
嬉しい気持ちよりも苦い思いが込み上げてくるが、
それでも居留守を使うほどの勇気はない。
この人はなぜだか不思議だったが、私がここにいるという確信をもって
必ずこの部屋を訪れているような気がしたから……
もう逃げられない。
「いつになったら、事前に連絡してから現れるんですか?」
玄関のノブに手をかけ、少しずつあけながらもキツイ言葉を放って、
一応文句だけは言ってみる。
それでも結局は開けてしまう弱い私。