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揺れる恋 めぐる愛
第6章 宣告と告白
主任は1か月近くぶりに会った私を見て、一瞬顔をしかめた。
「……すまない」
あまり謝罪をしない主任が謝る姿に、吃驚していると
「温かい格好をしてきてくれるか?」
とだけ言い、玄関を出て行った。
さっきの表情が何を意味するのかなんて
今の私にはもうどうでもいいことだった。
言われたとおりにすればいい……
どこかにつれて行かれて、適当に時間をつぶして、
その後ホテルで抱かれてしまえば、それで気が済んで解放されるのだろう。
そんな投げやりな気持ちのまま部屋着から着替え玄関を出た私を、
彼はいつものように黙って外の世界へ連れ出した。
寒かったその日、車に乗せられて連れ出されたのは……
ちょっと離れたとある公園。
夜も見れるようにとライトアップされている花は
こぼれるように綺麗だったが……
寒さからか人はまばらだった。
いつの間にか主任に手を引かれ……
どんどん公園を歩いていき、目の前に見えたベンチに導かれ、座らされる。
彼は私の隣にゆっくりと腰を下ろしてただ静かに桜を見上げた。
チラチラと揺らめく小さな光が、先輩の誕生日の時行った
ショッピングモールを思い出させた。
もうどうすることもできないって知ってはいても、
込み上げてくる後悔の念に打ち勝つ術を今の私は持っていない。
「……すまない」
あまり謝罪をしない主任が謝る姿に、吃驚していると
「温かい格好をしてきてくれるか?」
とだけ言い、玄関を出て行った。
さっきの表情が何を意味するのかなんて
今の私にはもうどうでもいいことだった。
言われたとおりにすればいい……
どこかにつれて行かれて、適当に時間をつぶして、
その後ホテルで抱かれてしまえば、それで気が済んで解放されるのだろう。
そんな投げやりな気持ちのまま部屋着から着替え玄関を出た私を、
彼はいつものように黙って外の世界へ連れ出した。
寒かったその日、車に乗せられて連れ出されたのは……
ちょっと離れたとある公園。
夜も見れるようにとライトアップされている花は
こぼれるように綺麗だったが……
寒さからか人はまばらだった。
いつの間にか主任に手を引かれ……
どんどん公園を歩いていき、目の前に見えたベンチに導かれ、座らされる。
彼は私の隣にゆっくりと腰を下ろしてただ静かに桜を見上げた。
チラチラと揺らめく小さな光が、先輩の誕生日の時行った
ショッピングモールを思い出させた。
もうどうすることもできないって知ってはいても、
込み上げてくる後悔の念に打ち勝つ術を今の私は持っていない。