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揺れる恋 めぐる愛
第7章 執着と決別
私は目の前が真っ暗になった。

どうして、なんで?


この前拒否されたはずのアドレスから、そのメールは送信されていたから……

先輩の意図がわからない。

取り乱した気持ちのまま、取りあえず何かをつなぎとめたくて……

返信してみる。

[先輩今どこ?なんでいなくなったの?どうして?]


送信すると、そのメールは……

すぐにあて先不明で返ってきた。


これって何?どうして?なんでなの?

起こっている事態が飲み込めない。理解できない。

もちろん受け入れられるはずもなく……

その時タイミング悪く、玄関の呼び鈴が鳴った。


その音の高さにドキッとしながら、私は身も心も凍ったまま。

主任がきた。出なきゃ……

出なきゃ……

でも無理。


しばらく携帯を握ったまま、立ち尽くす私の前に……

主任が現れた。


その姿を目だけで追う。どうして入ってきたの?

「藤木……

お前また、玄関の鍵がかかって……」

「いやあああああ~~~」


私は叫びながら携帯を投げ捨てその場にうずくまった。

主任は私の姿を見て、その場に止まった。


私はうずくまったまま、声も出なくなり、

ずっと凍えたようにただ肩を震わせていた。
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