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揺れる恋 めぐる愛
第7章 執着と決別
「なるほどな……」
その言葉にハッとして顔を上げると
こちらを睨み付けるような視線と絡み合う。
主任は私が投げ捨てた携帯を拾い上げていて……
視線を再び携帯に落としそれを弄んでいた。
「なんか気になって、来てみたんだが……
藤木、もういい加減にしたらどうだ?
こんなメールに縛られるな。愛情の安売りなんていまさらだろう?
返信すら受け付けず、自分の気持ちだけ押し付けるそんな勝手な奴。
それなのにどうして……
どうして女はそうやって、過去の男に囚われるばかりするんだ?
前を向けば、周りの景色は変わっているのに……
もう、もういいんじゃないか?」
私の前に立ちつくし、こぼす言葉が頭の上から降り注ぐ。
「そんなの……
そんなの絶対に無理です。
私が、あの時拒絶したからこんなことに……」
「それは違う。1度拒絶したくらいで諦めてしまえる想いなんて……
大したことない」
首を何度も振った。そして遠くを見るように目を細め
「本気ならそんなことくらいで……
諦められるわけないだろう?
諦めきれるわけがない。
何度でも何度でも、自分でもおかしいんじゃないかって思っても……
そういう想いはそんな簡単にはどうにもならないんだよ」
「……」
その言葉にハッとして顔を上げると
こちらを睨み付けるような視線と絡み合う。
主任は私が投げ捨てた携帯を拾い上げていて……
視線を再び携帯に落としそれを弄んでいた。
「なんか気になって、来てみたんだが……
藤木、もういい加減にしたらどうだ?
こんなメールに縛られるな。愛情の安売りなんていまさらだろう?
返信すら受け付けず、自分の気持ちだけ押し付けるそんな勝手な奴。
それなのにどうして……
どうして女はそうやって、過去の男に囚われるばかりするんだ?
前を向けば、周りの景色は変わっているのに……
もう、もういいんじゃないか?」
私の前に立ちつくし、こぼす言葉が頭の上から降り注ぐ。
「そんなの……
そんなの絶対に無理です。
私が、あの時拒絶したからこんなことに……」
「それは違う。1度拒絶したくらいで諦めてしまえる想いなんて……
大したことない」
首を何度も振った。そして遠くを見るように目を細め
「本気ならそんなことくらいで……
諦められるわけないだろう?
諦めきれるわけがない。
何度でも何度でも、自分でもおかしいんじゃないかって思っても……
そういう想いはそんな簡単にはどうにもならないんだよ」
「……」