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揺れる恋 めぐる愛
第1章 躰と心
座った時ドアがノックされ、「失礼します」「どうぞ」
宮地様の声に反応して先ほどの女性がお茶を持ってきた。
目の前に茶たくとお茶を置き、こちらに背を向ける一瞬宮地様を睨んだあと
その前にもお茶を置き、女性は私たちに頭を下げ何も言わずに出て行った。
「すみません……」
申し訳なさそうに眉をひそめる宮地様に主任は不思議な顔をして
「どうしましたか?」
「いや、事務員の態度が……」
「別に、問題ないですよ。課長そんなに気にしないでください」
「もしかして、さっきの……
いや、いいです。ほんとうにすみません」
「なにか気になることでもありましたか?」
「いや、佐々木さんには……」
課長さんは私たちの前で目を閉じ、深呼吸をすると立ち上がる。
「ちょっと失礼」
そのまま応接室を出て行った。
「今日は帰ろうか……」
「はい……」
いつも押しが強いはずなのに…
来たばかりだが主任なりに思うところがあるのだろう。
突然スマホを取り出してしばらく触るとブルブルと着信し、
私に背を向け耳に当てる。
「はい、はい……
はい、かしこまりました。失礼します……」
私は主任の様子をうかがいながらお茶を飲んだ。
「……本当にお待たせしてすみません」
宮地様が再び入室した時、主任が唐突に立ち上がった。
宮地様の声に反応して先ほどの女性がお茶を持ってきた。
目の前に茶たくとお茶を置き、こちらに背を向ける一瞬宮地様を睨んだあと
その前にもお茶を置き、女性は私たちに頭を下げ何も言わずに出て行った。
「すみません……」
申し訳なさそうに眉をひそめる宮地様に主任は不思議な顔をして
「どうしましたか?」
「いや、事務員の態度が……」
「別に、問題ないですよ。課長そんなに気にしないでください」
「もしかして、さっきの……
いや、いいです。ほんとうにすみません」
「なにか気になることでもありましたか?」
「いや、佐々木さんには……」
課長さんは私たちの前で目を閉じ、深呼吸をすると立ち上がる。
「ちょっと失礼」
そのまま応接室を出て行った。
「今日は帰ろうか……」
「はい……」
いつも押しが強いはずなのに…
来たばかりだが主任なりに思うところがあるのだろう。
突然スマホを取り出してしばらく触るとブルブルと着信し、
私に背を向け耳に当てる。
「はい、はい……
はい、かしこまりました。失礼します……」
私は主任の様子をうかがいながらお茶を飲んだ。
「……本当にお待たせしてすみません」
宮地様が再び入室した時、主任が唐突に立ち上がった。